1,4-ベンゼンジオール
油分が豊富な特定の加工食品(フライドポテトチップスなど)は表面積が大きく酸化して腐敗しやすいため、抗酸化力の順序はTBHQ>PG>BHT>BHAとなります。たとえば、大豆油などです。多価不飽和脂肪酸を多く含み、グリセリン酢(リノール酸52%、リノレン酸8%)で構成されており、光、熱、空気の作用により酸化、劣化しやすいです。大豆油の抗酸化活性はTBHQ>Vc>VE>カテキン>BHTの順で、油の脱臭工程の前後に添加することができます。クエン酸は加熱温度が110℃を超えると脱水してしまうため、消臭終了後に添加するのがおすすめです。
クエン酸を酸化防止剤と組み合わせると、オイル中のこれらの不純物の含有量が増えるほど、相乗効果がより顕著になります。 TBHQは油溶性と熱安定性に優れ、加熱しても色が変化しません。食用植物油は、脱ガム、脱酸、脱色、脱臭を経て、天然成分を失いながらも高純度の高級食用油やサラダ油になります。抗酸化物質が含まれているため、酸化して劣化しやすくなります。
研究によると、TBHQ を添加せずに魚油を室温で保管した場合、魚油過酸化物価 (POV) の衛生限界に達するまでの時間は 13 日ですが、TBHQ を添加した場合、この値に達するまでの時間は 13 日です。約80日。 60℃でも室温でも、魚油の抗酸化力はTBHQ>BHA>BHT>PGの順です。クエン酸を添加すると、TBHQ 抗酸化活性に一定の相乗効果があります。
TBHQと茶ポリフェノールの魚油に対する抗酸化作用を比較したところ、茶ポリフェノールも魚油に対して優れた抗酸化作用を持っていますが、TBHQを添加した方が効果が高く、魚油の低温保存がより容易であることが分かりました。茶ポリフェノールは天然の抗酸化物質であるため、さまざまなニーズに応じて抗酸化物質を選択できます。